非正規公務員「年収低すぎ」でも格差不満が響かない理由| Social Fill
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非正規公務員「年収低すぎ」でも格差不満が響かない理由と現実とは

非正規公務員「年収低すぎ」でも格差不満が響かない理由と現実とは
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非正規公務員」に関する実態が話題になっている。

 記事によれば、「公務非正規女性全国ネットワーク」(はむねっと)がアンケートをとり、、非正規公務員の約8割が女性で、将来への不安、メンタル不調、そして低年収の問題を多く抱えているという結果を得たと報じている。

 昨年導入された「会計年度任用職員制度」により非正規公務員の不安定さが増したことで、こうした情報が出てきたといえる。公務員の正規雇用が減少傾向の中、非正規雇用が2006年から2016年までに約21万人増え64万人に増加している。現状を考えればこうした情報が出てもおかしくないだろう。

 アンケートでは「非正規と正規で差別がある」「女性の善意に頼りすぎ」など不満が続出しているようだ。

『不安定だが仕事は楽』

 正規、非正規というのは民間でもその格差が問題視されることは少なくない。しかし、だからかわいそう、どうにかしなければという話ではないとする声も多い。

「そもそもしっかり勉強して正規公務員になった職員のモチベーションもなどを考えると、程度こそあれ格差を設けるのは当然とはいえるかもしれません。

また『不安定だが仕事は楽』『資格試験を受ける勉強にはいい職業』という声も。また『地方は民間企業がひどすぎて、それとは比較にならないほど厚待遇』との意見もあります。もちろん自治体によるとも思われますが。

とはいえ、非正規公務員は年収200万円未満が53%という状態。1人暮らしとなると生活が苦しくなるのは明らかですからね」(メディア記者)

 IT・AI化が進み、公務員減少の未来は明らか。人数が減れば個々人の収入は増えるかもしれないが、あぶれる人もまた増える。悩ましいところだ。
(文/田中陽太郎)