
先月24日、後輩騎手への「粗暴行為」で4日間の騎乗停止となった、JRA岩田康誠騎手。
レース前の返し馬の際、藤懸貴志騎手への幅寄せ、暴言を浴びせたという信じがたい内容に、いまだ多くの批判がやまない。しかし、騎乗停止は8日まで。9日のNHKマイルC開催日には復帰することとなる。
世間からは「早すぎる」という声もあるが、それも当然だろう。藤懸騎手への行為はまさに前代未聞で、騎乗停止期間が短すぎるといわれるのも仕方がない。
そんな中、改めて注目されているのが、元JRA騎手の藤田伸二氏である。先月27日には「岩田騎手、騎乗停止の真実」と題して動画を掲載している。
駆け足で思いっ切り突っ込んでいった
藤田氏は「動物、大事な馬を使った」と、暴力の道具にサラブレッドを使ったことに怒りを示した。さらに「藤懸が返し馬で外ラチを歩いていたが、岩田が藤懸のほうに馬を向けて、駆け足で思いっ切り突っ込んでいった」と、聞いた内情を暴露している。
さらに岩田は「馬を真横にビッタリつけて暴言を吐き、ムチを叩いて馬に“蹴らせようとしていた”」とも吐露している。これが本当なら、やはり騎乗停止期間が短いのではないかと言わざるを得ない。
馬への“暴力”は、岩田のみならず他でも相次いだ。、ばんえい競馬の検査レースで騎手や厩務員が「馬の顔を蹴った」として大騒ぎになり、帯広競馬場で記者会見が行われる騒ぎとなった。
動物虐待といっても間違いではないこれらの出来事は、やはり甘い処分で済まされるものではないだろう。
武豊騎手含め、今回の件をJRAジョッキーはどう思っているのだろうか。単なる猛省、風化させていい問題ではないようにも思えるが……、
(文/堂島俊)
「ライター紹介」
ラーメン大好きな所属記者。芸能を中心として活動しているが、本当はスポーツがやりたい。神奈川県出身。