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武豊、佐藤哲三…JRA和田竜二騎手「落馬」その危険性を考える

武豊、佐藤哲三…JRA和田竜二騎手「落馬」その危険性を考える
photoAC

 JRAの和田竜二騎手が、16日の東京競馬場1Rで落馬をした。

 レースでは8番人気ミネルバに騎乗していた和田騎手だが、スタート直後に落馬。ダートに叩きつけられる様子が映像で残っている。検査のため東京2Rは木幡育也騎手に乗り替わりとなった。

 ただ、幸い大事には至らなかったようで、同日5Rからは騎乗を再開するとのこと。一瞬ヒヤッとしたが、無事で何よりだ。

 先日も中央競馬では大きな「落馬事故」が起きていただけに、心配の声が相次いでいたが……。

先日京都では「大事故」で岩田康誠騎手が離脱

「和田竜二騎手は17日のヴィクトリアマイルでシゲルピンクダイヤに騎乗予定でした。落馬したことで『明日はどうなるんだ』という声もありましたが、この分なら明日の騎乗も差し支えないでしょうね。何よりです。

4月26日の京都では5頭が落馬する大事故が起きました。松山弘平騎手が仙骨骨折、岩田康誠騎手が右腕を骨折し、岩田騎手は長期離脱を余儀なくされています。

騎にとっては宿命ともいえる落馬。過去には死者や引退に追い込まれたジョッキーもいます。猛スピードで走る競走馬から落ちた時の衝撃は想像を絶するもので、レジェンド・武豊騎手も2010年の落馬で長期離脱、復帰後も本調子にはなかなか戻らず、成績が下降したこともありました。すべてのジョッキーの安全性が常に担保されていればいいのですが、そうはいかない競技性といえます」(競技記者)

 日本の競馬は「馬1頭分のスペースを作る」という暗黙の了解があり、欧州競馬などのように馬群の密集やぶつかり合いは少ない。それでも馬の故障や予期せぬアクシデントは起こってしまう。

 また、落馬による弊害は何も肉体だけではない、と示してくれた元騎手がいる。

佐藤哲三氏は、復帰願うも叶わず

「佐藤哲三元騎手ですね。2012年に落馬し全身7か所を骨折、左腕の回復に時間がかかり、6回もの手術をするも復帰がかないませんでした。復帰への思いは強かったようですが、落馬当時のフラッシュバックもあったようです。

騎手と落馬はあまりにも近い存在にありますが、騎手生命に直結する事柄です。まさに命がけでジョッキーは毎レースに臨んでいるということですね」(同上)

 騎手は高収入ということは知られているが、とんでもない危険と隣り合わせな中でのもの。騎手への経緯を持ちつつ、毎回無事にレースが終わることを祈りたい。

(文・取材/権藤正一・競馬担当)