
21日夜に、一時SNSのトレンドワードに急浮上した「マルゲリータ」。イタリアはナポリの定番ピザの話ではない。
同日に行われた「SMBC日本シリーズ2020」第1戦における、巨人の丸佳浩選手の走塁を揶揄したものである。
問題の走塁は、4回裏の巨人の攻撃の際に起こった。
ソフトバンクが2-0とリードして迎えたこの回、無死一二塁と巨人にとっては同点あるいは逆転も狙える絶好のチャンス。打席には、広島カープ時代から5年連続での日本シリーズ出場を果たした5番バッターの丸選手。
2ボール0ストライクからソフトバンクのエース・千賀投手が投じた3球目を丸選手がスイング。バットには当たったものの、芯をはずれた打球はソフトバンクの遊撃手・牧原選手の正面へ。ボールが二塁、一塁と転送され、ダブルプレー。あっという間に巨人の追い上げムードがしぼむ結果となった。
中村選手の脚を、スパイクの裏で
「このとき、やや際どいタイミングで一塁へ駆け込んだ丸選手ですが、駆け抜ける際にソフトバンク一塁手の中村選手の脚を、スパイクの裏で蹴るような形となってしまいました。
中村選手の捕球位置が悪かったのであれば十分起こりうることですが、リプレー映像を見返しても中村選手は基本どおりのベースの角を踏む姿勢を保っていました。
これに、ソフトバンクファンを中心に『わざと蹴ったのではないか』『意図的ではなくても蹴るような形になったのだから、ひと声詫びるなり謝罪のジェスチャーをするなりあるべきだ』との声がSNSで噴出し、丸選手と蹴りをもじって『丸蹴リータ』という造語がトレンドワードに急浮上する事態となったというわけです。
際どいタイミングで懸命に右脚でベースを踏みに行った結果、反対の左脚への意識が弱くなり、スピードが出ていたことでその左脚で中村選手の脚を蹴るような形になったのではないかとも思うのですが、そうであれば指摘されているとおり謝罪の姿勢を示すべきだったでしょうね。