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フィエールマン(JRA)が「宝塚記念回避?」情報…体質心配でも「あと1勝」したい理由

フィエールマン(JRA)が「宝塚記念回避?」情報…体質心配でも「あと1勝」したい理由
photoAC

 先日の天皇賞・春(G1)で連覇を果たし「現役最強のステイヤー」として君臨するフィエールマン(牡5 美浦/手塚貴久厩舎)に不穏な情報だ。

 所属サンデーレーシングの会員から流れた情報によれば、調整していたノーザンファーム天栄からの情報で、レースの疲れで毛ヅヤが悪く、右前脚の球節に軽い腫れがあることを報告。現在、疲労回復と経過観察の最中で、今後予定していた宝塚記念(G1)への出走は、様子を見つつ判断するとのことだ。

 前走の天皇賞・春においては、大外から豪脚を披露し、スティッフェリオとの激闘をハナ差凌いで優勝。テイエムオペラオー、キタサンブラックらに続く天皇賞・春の連覇を果たした。

 5歳にしてまだ通算10戦のフィエールマンだが、すでにG1を3勝。自身より実績のある馬といえばアーモンドアイくらいしかいない状況である。豪華メンバーが揃った昨年の有馬記念でも4着に食い込み、現役トップクラスの実力を有している。

 そんなフィエールマンが夏のグランプリ宝塚記念に出走となれば大いに盛り上がったのだが、暗雲が垂れ込めているようだ。

もともと体質には心配の多い馬

「出走数こそ少ないですが、常に一生懸命に走る馬で、国内では毎度完全燃焼のレースを見せてくれています。それだけに、疲れが出やすい部分はあるかと思われます。一族の中では丈夫なほうなんですけどね……。

もともと体質が決して強くはない馬で、デビューも3歳の1月と遅め、数がこなせず日本ダービー出走も実現しませんでした。仮に天皇賞→宝塚記念となれば、フィエールマンのキャリアとしては詰まったローテーション。種牡馬としての未来も見据える馬だけに、大事に使うことを前提にしていると思いますが……」(競馬誌ライター)

 爆発的な能力を発揮しながら、ガラスの体質という競走馬は多数存在する。フィエールマンも同様ということなのだろうか。

 G1競走3勝なら、無理せず引退、種牡馬入りという道も現実的ではある。しかし、種牡馬「価値」を考えると、できればもう一つG1を勝ちたいところだ。

長距離G1勝利だけでは種牡馬としては…

「菊花賞と天皇賞・春×2のフィエールマンですが、いずれも3000m以上の長距離。現在の日本競馬はスピードを重視する傾向にあり、ステイヤー種牡馬は敬遠されやすいのが実状です。同じく天皇賞・春を連覇したフェノーメノが種牡馬として鳴かず飛ばずな現状を見てもわかりやすいです。

2200mの宝塚記念、天皇賞・秋(2000m)あたりを勝利すれば一気に価値が高まるのですが……陣営も、3000m未満のレースを勝ちたいと思っているでしょうね」(同上)

 状況を考えると早期引退はなさそうだが……今後の情報に注目したい。

(文・取材/権藤正一・競馬担当)