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JRA「観客解禁」は来年濃厚…「売上を維持」で焦りなし、早期解放のカギは「野球」?

JRA「観客解禁」は来年濃厚…「売上を維持」で焦りなし、早期解放のカギは「野球」?
photoAC

 3月より無観客開催が続く中央競馬。

 現在政府は4月から続く緊急事態宣言を発令中だが、コロナウイルス感染拡大に一定の歯止めがかかっているがかかっている39件の解除を諮問し、承認されたとも報じられている。

 東京でも日に日に感染者数は減少傾向にある。もちろん緊急事態宣言の効果もあり、ワクチンが明確に開発されたわけでもないので、油断してすぐこれまでのような生活に戻れば、また感染が拡大する可能性もある。まだまだ騒動の収束とは程遠い状況だ。

 そんな中、JRAは緊急事態宣言下でも無観客での開催継続を実施。普段は数万~10万人が集まることがある競馬場だけに慣れない光景が続いているが、密な状況を避け、ここまで滞りなく日程を消化することができている。

 世間の情勢を見ると「いつになれば、無観客開催が終わり、元に戻るのか」という意見も多く出るのは自然だ。なかなか観戦に行けないのを残念がる声も多く聞こえてくる。

 ただ「当分、観客を入れての開催はないでしょう」と記者は語る。

売上は無観客でも打撃少なめ

「ワクチンもできていない状況でこれまで通りの通常開催にすれば『クラスター感染』の温床になってしまう可能性は否めません。JRAが、1年でもっとも重要なレースの一つである日本ダービーまで早々に無観客を決定した時点で、当分はこの形での開催を続ける覚悟なのだと思われます。もともと『騎手などにコロナ感染者が出た時点で中止』というウワサもありましたし、相当厳しい基準を設けているのではないでしょうか。

また、JRAとしても直近の売上に困っていないのが本音でしょう。ネット馬券の需要はコロナ騒動以降上昇しています。G1レースこそ前年比マイナスになっていますが(NHKマイルCは前年比88%で、大打撃というほどでもない)、それ以外の日程では売上が同等かそれ以上の日も多いんです。

ウィンズなども閉鎖中なので人件費もかからないなど、“閉じられた環境”の金銭的なメリットもある状況です。無理に観客を入れて開催し物議を醸すほうが面倒な状況ではありますね。

仮に夏場から一時的に観客を受け入れる開催があったとしても、また秋~冬になればコロナウイルスが流行する可能性もあり『即また閉鎖』ということにもなりかねません。少なくとも今年いっぱいは無観客が続くと思っておいたほうがいいのではないでしょうか」

 残念ながら、早期の観客受け入れは現実的ではないようだ。

 ただ、世間の「流れ」によっては、思ったよりも早い段階での解放も、なくはないという。

社会の雰囲気、そして「プロ野球」の予定

「今、プロ野球が最短で6月19日の開幕を目指しているようです。緊急事態宣言の解除が前提で、観客を入れるかも決まっていません。ただ、もし予定通り野球が開催されるとなると、競馬以外のスポーツイベントが始まるということになります。仮に観客を入れる状況に野球界がなれば、競馬も……という流れもできるはず。いずれにせよ、競馬界だけでの判断では現状は動けません」(同上)

 慎重に慎重を重ねて……となるが、少なくとも他のスポーツなど「社会動向」そのものが、観客開催解禁のカギとなりそうである。

(文・取材/権藤正一・競馬担当)