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川田将雅(JRA)が「重賞0勝」中内田厩舎を救う? 昨年重賞勝ちまくりも……

川田将雅(JRA)が「重賞0勝」中内田厩舎を救う? 昨年重賞勝ちまくりも……
photoAC

 あの「新鋭厩舎」に異変だ。

 2014年に厩舎を開業し、その後数年で調教師リーディングの常連となった中内田充正調教師。2016年の新潟2歳Sをヴセットジョリーで重賞初勝利をすると、2017年重賞5勝(G1を1勝)、2018年重賞4勝(G1を1勝)、昨年は重賞を8勝と、コンスタントに重賞勝利馬を輩出。ダノンプレミアム、ダノンファンタジーと馬主「ダノックス」との蜜月関係も取りざたされた。昨年の調教師リーディングでは4位と好成績を収めている。

 しかし、今年はまだ「重賞0勝」に加え、勝利数でも全国28位(5月11日現在)と、過去数年と比較すると明らかに成績が下降しているのが見て取れる。分析した記者が語る。

2歳重賞、トライアルはとにかく強いが

「中内田厩舎といえば、とりわけ2歳重賞・3歳春のトライアルに強いイメージがあります。仕上げが早く、2歳時には特異なパフォーマンスを見せる馬も少なくありません。その一方、3歳秋以降は思ったような結果を残せずにいます。

今年は昨年のアルテミスSを制したリアアメリアが新たなエース候補でしたが、昨年の阪神JFから狂った歯車を修正できていません。厩舎で間違いなく最強のダノンプレミアムも、昨年の金鯱賞以来勝利がなく、今年の豪州遠征でも敗れました。ダノンファンタジーも復帰戦の阪神牝馬Sを5着と、重賞級の馬の調子が悪い印象ですね。

昨年はチューリップ賞、金鯱賞、マイラーズC、クイーンS、ローズSとトライアル系の重賞を勝ちまくっていることから『前哨戦の番長』なんて言い方もされていたんですけどね。今年はそれもありません。

どんな名門厩舎も一時的に成績を落とすことはよくある話ですから、今はそういう流れなのかもしれませんね。復調に期待です」

 イマイチ成績が伸びない中内田厩舎だが、管理馬のラインナップを見ると、現在の様子が多少はわかるといったところか。

 さらに、中内田厩舎の重賞成績と明らかに「連動」しているのが、全国リーディングトップの川田将雅騎手だ。

昨年の重賞勝利の半分は中内田厩舎の馬

「昨年JRA重賞を15勝した川田騎手ですが、その半分が中内田厩舎の所属馬によるものです。すさまじいペースで重賞を勝利した昨年の川田騎手ですが、そこには中内田厩舎との関係が欠かせないものでした。今年は昨年の重賞勝利数と比べるとペース減の現在3勝。明らかに重賞では連動しています。

勝利数ではC.ルメール騎手との『一騎打ち』といった状況ですが、重賞・G1勝利数の派手さではルメール騎手に及ばない状況です。川田騎手としても『中内田厩舎のさらなる大物』を待ち望んでいるのではないでしょうか」

 川田騎手は芝のG1で29連敗中、有力馬に乗っているだけに意外な数字ではある。

 今週のヴィクトリアマイルでは中内田厩舎のダノンファンタジーに騎乗予定の川田騎手。女王アーモンドアイが出るだけに厳しいレースになりそうだが、何とか中内田厩舎浮上のきっかけを作ってほしいものだ。

(文・取材/岸本健治・競馬担当)