
日本時間で4日の午後11時5分に発走を迎え、世界中のホースマンたちの夢が集まる世界最高峰のレース「凱旋門賞」。
今年は日本馬の出走は橋田満厩舎所属のディアドラのみ。ディアドラの鞍上はアイルランド出身でイギリスを拠点として活躍しているジェイミー・スペンサー騎手。
そんな中、日本が誇る「世界の武豊」騎手が、アイルランドのA.オブライエン厩舎所属のジャパンに騎乗することで注目が集まっていた。
しかし、今朝になって同厩舎が使用していた飼料に禁止薬物が混入していたことが分かり、尿サンプルから禁止薬物であるジルパテロールが検出され、凱旋門賞に登録していた同厩舎所属のジャパンを含む4頭が出走取消となってしまった。
直前で終焉を迎えてしまった武豊騎手の夢
これにより、コロナの感染防止対策として、帰国後2週間の隔離措置を受けなければいけないことを覚悟の上で海を渡っていた武豊騎手の、今年の凱旋門賞挑戦は終わりを迎えてしまった。
戦う前に勝負が終わってしまった、勝負に進むことなく直前で終焉を迎えてしまった武豊騎手の夢。コロナ禍の中で、敢然と夢に向かい続ける強い意志で、日本に、いや世界中に元気を与えようとしていた武豊騎手の無念たるや計り知れないものがあるだろう。
また、当初は16頭が登録していた凱旋門賞は、出走確定に先立って回避を表明していた有力馬の1頭ラブに続いて、今回の4頭もの出走取消により11頭立てで行われることになる。