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堀江貴文氏「撤退は得策じゃない」話題のカフェ企業清算記事に別の見解

堀江貴文氏「撤退は得策じゃない」話題のカフェ企業清算記事に別の見解
photoAC

 実業家の堀江貴文氏が「撤退」に疑問を呈した。

 5月9日、東北地方でカフェ等の飲食店を経営する株式会社イロモアの代表を務める福井寿和氏が投稿サイト「note」で記事を掲載。内容は「事業撤退」である。

 福井氏は展開する飲食店をすべて「閉店」し会社を清算することを決めたという。福井氏によれば、直近で売上が70%回復したとしても年内での倒産が濃厚と判断したという。

「清算note」に高い評価

 新型コロナウイルスによりソーシャルディスタンスが求められ、緊急事態宣言による自粛ムードの中、多くの飲食店が存続の危機に瀕している。福井氏のイロモアも逆風吹き荒れる中、清算を決定したということだ。

 この「note」はネット上で大きな反響を呼び「清算に至った経緯、社会情勢を分かりやすく示してくれてありがたい」「同業者なので身につまされる」など、さまざまな意見が殺到している状況だ。

 飲食業に限らず、コロナの影響を受けているすべての業者にとって「他人事」ではないこの問題、詳しくその事情を語り決断した福井氏には称賛の声もある。メディアの記者も、同様の意見のようだ。

「コロナ禍がいつ収まるとも知れない状況下で、騒動が終息したあとの回復の可能性や復活のシナリオ、そしてその可能性も財務的に見出していくのは非常に難しく、経営者には多くの難しい判断が迫られます。勝ち目が見えないのに長く事業にしがみつくことで、後のダメージが大きくなる可能性もあります。

経営者は責任を極限まで抱えこみ、精神的なダメージを負うことも少なくありません。清算することで命が奪われるわけではないので、未曾有のこの事態に、福井さんのような決断をする経営者は大小含め非常に多いのが推察されます」

 勇気ある撤退――口でいうのはたやすいが、相当に思い悩んだ末の結論であることが、福井氏の「note」からは伝わってくる。

 傷の浅いうちの撤退、これを否定することは誰にもできず、賢明な判断と認識する人が多いのもうなずける。

 ただ、堀江氏は別の視点から今回の問題をとらえている。

ホリエモン「撤退は得策じゃない」

「堀江さんは経済アプリ『NEWS PICKS』で福井氏の『note』に関しコメントしましたが、主に『ここで心が折れてはいけない』というスタンスですね。カフェであれば自粛時間に合わせても営業は可能であり、神経質な『自粛警察』やウイルスに関する知識不足によって解決の道筋が見えないのではと指摘しています。結論としては『撤退は得策ではない』とし、ここで耐え抜いた企業が、騒動収束後に強くなる、という見解を示しています」

 堀江氏はもともと「過剰な自粛」には反対姿勢であり、諦めずに様々な策を講じるべきだと主張している。YouTubeで飲食業にできる対策を紹介したりと、堀江氏なりにこの苦境を乗り切る道筋を探っている様子だ。

 今回の福井氏の「note」は、多くの人にコロナ時代の選択の難しさを示している。

(文・矢島俊)