
2日、「文春オンライン」(文藝春秋)が、7月18日に急逝した俳優・三浦春馬さんの遺作のひとつとなったドラマ「太陽の子」(NHK)に関する記事を公開。三浦さんのファンが気にも留めなかっただろう、NHKのシニア・ディレクターによる“指摘”は物議を醸しそうだ。
同ドラマは、終戦記念日にあたる8月15日に公開された、第二次世界大戦下の日本で原子爆弾開発に携わった科学者の悲劇を、史実をもとに描いた物語。三浦さんが、同ドラマで陸軍下士官・石村裕之を演じたこともあり、視聴率は10.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録している。
指摘を気にする視聴者は、果たしてどの程度いた
そんなドラマに対し、「文春オンライン」は「『三浦春馬さんが気の毒』NHK戦争ドラマに局内から疑問の声」という記事を公開。
報道によると、NHKのシニア・ディレクター大森洋平が「(裕之は)陸軍の下士官兵用の軍服を着ているのに、何故か襟章が将校たる『少尉』のものだった。しかも下士官なら銃剣、将校なら軍刀を左腰に吊るさなければいけないのに、どちらもない丸腰など絶対にありえない」と指摘し、「芸熱心だったというこの俳優(三浦さん)の、最後の演技がこんな杜撰な衣装では気の毒でならない」と声を上げているのだという。
しかし、その時代考証的な指摘を気にする視聴者は、果たしてどの程度いただろうか?