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JRA「武豊→ルメール」レシステンシアの“初”づくしNHKマイルCに不安な情報も

JRA「武豊→ルメール」レシステンシアの“初”づくしNHKマイルCに不安な情報も
「photoACより」

 10日の東京競馬場で開催されるJRA3歳マイル王決定戦・NHKマイルC(G1)。

 今年の人気馬は無敗のサトノインプレッサ、同じく無敗のルフトシュトロームという2頭の重賞馬がいるが、やはり1番人気はレシステンシア(牝3 栗東/松下武士厩舎)か。先週天皇賞を制したC.ルメールが今回鞍上なのも大きい。

 2歳女王を決める昨年の阪神JF(G1)では、スタートから先頭を確保し、そのまま後続に影を踏ませぬ5馬身差でレコード圧勝。タイムはあのウオッカが記録した2006年を上回るものだった。

 あまりの強さに「桜花賞まではこの馬で決まり」という見方が強くなされた。ダイワメジャー産駒だけに2400mのオークスは厳しいが、マイル戦なら敵なしだろうという評価を得ていた。

 が、2020年、前哨戦のチューリップ賞では直線で追い出されてからの反応がイマイチでまさかの3着。続く桜花賞では北村友一騎手から武豊騎手に乗り替わりとなった。レースでは大外枠をものともせず2番手からレースを進め、最後の直線では一旦は抜け出した。しかし、大外から強襲した新星デアリングタクトに交わされてしまった。現在、ファンの関心は驚愕のパフォーマンスを続けるデアリングタクトに完全に移ってしまった。

 しかし、レシステンシアの桜花賞での走りそのものは、十分に見どころがあるものだった。現場を知る記者は称賛している。

メジャーエンブレムと似ている?

「雨でかなり脚抜きの悪い馬場、枠は8枠で大外と悪条件が揃っていましたが、果敢に前に行って自分のレースに徹して2着。3着とは2馬身近く差がありましたし、能力は示していましたね。武豊騎手もできる限りのレースをしたと思います。あの時のデアリングタクトはあまりにも強すぎました。

現状は『前に行ってなんぼ』という印象ですが、同じダイワメジャー産駒で牝馬だとメジャーエンブレムが2016年のNHKマイルCを制しています。メジャーエンブレムも桜花賞では思うようなレースができず敗れていますが、東京を舞台に挽回しました。前目が得意な点も似ていますし、このレーススタイルとNHKマイルCの相性はいい。メジャーエンブレムの再現と行きたいところです」

 ダイワメジャー産駒でNHKマイルCを制したのは過去3頭(カレンブラックヒル、メジャーエンブレム、アドマイヤマーズ)。いずれも先行&逃げで結果を残している。レシステンシアもこの“好例”に乗ることができるだろうか。

むしろ「前に行けない時点でジエンド」と記者は付け加える。

厳しい「初物尽くし」

「ダイワメジャー産駒の特徴として、とにかく『末脚にキレがない』というのがあります。これは産駒全般にいえることですが、だからこそ、強豪になるのは逃げや先行で粘りを発揮するタイプ。レシステンシアもご多分に漏れずではないでしょうか。

ただ、今回はルメール騎手で1番人気の可能性も大、より厳しいマークが予想されます。さらに上位人気馬はいずれも終いの脚が鋭いタイプ。有力馬の的になる上に、今回の相手は牡馬です。関東のレースも初めてで輸送疲れの懸念もあり、左周りも初……厳しい条件も揃っています」

 不安のない出走馬などそうそういない。歴代のG1馬の多くは、不利なデータや条件を跳ね返してきた。JRA最強のジョッキー・ルメール騎手の手腕とともに期待したい。

(文・取材/権藤正一・競馬担当)