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ホリエモン「すでに数億赤字?」宇宙事業支援1000万円超調達の裏側

ホリエモン「900万円自分で出せない?」宇宙事業支援1000万円超調達も疑問の声
「写真AC」より

 実業家の堀江貴文氏が、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて、「宇宙開発に関する緊急支援」を呼びかけたことが話題となっている。

 今回の呼びかけは、堀江氏が立ち上げた宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」に関するもの。5月上旬に打ち上げ予定だったロケット「MOMO5号機」が、拠点のある北海道大樹町の「人が集まってしまう懸念」による強い要請により打ち上げ延期に。これにより、打ち上げるために投じた多額の金銭が大きな痛手となり、スタッフの休業補償などもないベンチャーのため「存続の危機」にあるという。そこで、1カ月で900万円調達を目標にクラウドファンディングを実施したというわけだ。

 堀江氏自身も「少しでも気持ちを」とSNSで強く訴えていたが、なんと支援呼びかけから10時間足らずで目標の900万円に到達。5月3日午前8時半の段階で支援者808人、支援額10,124,055円が集まっている。

 民間宇宙ロケット事業は、堀江氏が長らく取り組んでいる事業で、もともと応援の声は多かった。今回の件で改めて「ホリエモン人気」と「宇宙ベンチャーへの期待」が浮き彫りになったというわけだが……。

 世間からは堀江氏の呼びかけに対し否定的な意見もあったようだ。取材した記者が語る。

「あり金は全部使え!」スタイルだから……

「900万円という金額を見て、『ホリエモンが自分で出せばいいじゃん』と思った人も多かったかもしれません。これまでの堀江さんのやってきたこと、世間の目から見る『大金持ちイメージ』を考えると、そう思えても仕方がないですよね。当然ながら、大金持ちがクラウドファンディングを使ってはいけないというルールもありませんが。

ただ、堀江さんはもともと『貯金はしない』と断言し『あり金は全部使え』と豪語。昨年には『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』(マガジンハウス)」という本まで出しています。金はため込まず、体験のために使うことで新たな可能性が芽生え、結果増えていくという考え方で、まさに投資家のそれです。現状、手元のキャッシュはそれほどない可能性もあります。もともと多額の投資をしていますしね。ご自身のYouTube内でも「延期で軽く億が飛んでいく」とも発言しており、すでにできる限りの投資はしているのでしょう。

今回の新型コロナウイルス騒動で堀江さんも飲食業や自分のビジネスにノーダメージとはいかなかったようですが、それは宇宙事業も一緒ということ。金額規模が他の事業とはケタ違いなので、堀江さんとしてもこれ以上はクラウドファンディングに頼らざるを得なかったということではないでしょうか。まあ、払おうと思えば本人で払えたでしょうが、使えるツールは使い倒す人ですしね」

 開発にべらぼうな金額がかかるとされている宇宙事業。海外ではイーロン・マスク氏の「スペースX」などが大規模な宇宙事業を展開しているが、堀江氏は以前より「低価格ロケットを飛ばす」ことを主眼に置いており、その敷居の低さが一般化を加速させると説いていた。

 ただ、比較した上で「低価格」とはいえ、一般感覚ではとてつもない額がかかる事業である。今回はクラウドファンディングで急場はしのげそうだが、基本的に宇宙事業は常に「綱渡り」であることがわかる話題である。

(文・取材=田中陽太郎)