
キャスターの久米宏が、『久米宏ラジオなんですけど』(TBSラジオ)を6月いっぱいで終了することを宣言した。
「コロナ禍で言いそびれていた」という久米は「ここ数年、自分でもあれっというような言い間違いが多い。それ以外に、下り坂になってやめるのはよくない」として番組を退くことを報告。これで、自身のレギュラー番組のすべてが終了した。
事実上の「引退」ではないか、という声もあるが、久米もすでに75歳。引き際を意識しても何も不思議ではないだろう。
『ニュースステーション』(テレビ朝日系)のMCとして、テレ朝の看板的存在だった久米。番組は18年続いたが「ちょっとだけ嫌な仕事になりかけていた。続けたいから、続けなければならないに変わっていった」という思いを2017年の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)でも明かしている。今回もまた「嫌な仕事をやらない」がモットーの久米の判断ということだろうか。
ただ、久米自身は『ニュースステーション』をやめたことを後悔したこともあったという。
「古舘伊知郎さんをメインに据えた『報道ステーション』をしばらく経ってみた時に『やめなきゃよかった』と思ったようです。久米さん。まるで古舘さんへの批判ですよね。過去に久米さんは『伊集院光とらじおと』でも『次の人古舘は辞めるのが早すぎた』『全部分かったように話しちゃうのは危険』とも語っています。古舘さんとの遺恨というか、不仲説は根強くありましたね。
久米さんは今後、何かしら番組をするのでしょうか。年齢を考えれば当然ですが、見られなくなったら寂しいですね」(メディア記者)
これが「引退発表」となるのだろうか。今後の行方が注目される。
(文/田中陽太郎)